「目、覚めた?」
ハッとするとそこは先程の水の中ではなく、見知らぬ部屋だった。
穢れのない真っ白な部屋。
独特の消毒液の匂い。
どうやら病院らしい。
そこで角都はようやく自分が病室のベッドに寝かされていることに気がついた。
ゆっくりと辺りを見回すと、自分に刺さる点滴と、すぐ傍で先程声をかけてきただろう銀髪の男が座っていた。
「・・・夢?」
角都がぽそりと呟くと銀髪の男は読んでいた本を閉じ、角都の顔を覗き込んだ。
同時に角都の視界を遮っていた前髪をはらってやる。
「随分うなされてたけど大丈夫?何かしてほしいことは?」
「・・・いや、大丈夫だ・・・」
頭の中に靄がかかったようで決して優れた状態ではないが、角都がそう言うと銀髪の男はニッコリと微笑んだ。
「それじゃ綱手様を呼んでくるよ。その間一人にしちゃうけど待っててね」
「ツナデ・・・?」
知らない名を復唱した瞬間、角都は重大な事に気が付いた。
そもそも、ここはどこで目の前の銀髪の男は誰なんだ。
だが、それよりも重大な事を目が覚めたばかりとはいえ角都は忘れていたのだ。
途端に噴き出す冷や汗。
体中の水分が無くなったかのように喉が渇いた。
「・・・俺は・・・誰・・・だ?」
呆然としたまま口にしたその声は掠れていて自分でもほとんど聞こえなかった。
ま、ありがちネタですな
銀髪はカカシてんてーです
いろいろ詳細は後程お話にします
ではおやすみなさい☆
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